ノンメディカルな卵子凍結

足立病院はあなたの未来にも寄り添いたい

ノンメディカルな卵子凍結
(社会的な卵子凍結)とは

ノンメディカルな卵子凍結(社会的な卵子凍結)とは

現在具体的な予定がなくても、将来の体外受精、妊娠に備えて、現在の卵子・胚を採取、凍結保存することができます。年齢の上昇とともに妊娠率の減少、流産率の増加が生じるので、生殖能力が低下する前に卵子を凍結することで、将来の妊娠、出産の可能性を高めることが期待できます。

「医学的適応の卵子凍結」との違い

「医学的適応の卵子凍結」との違い

抗がん剤や放射線治療によって、卵巣機能低下が起きるかもしれないがんなどの患者さんが、妊孕性温存のために卵子を採取、凍結保存することを「医学的適応の卵子凍結」といいます。一方、「ノンメディカルな卵子凍結」では、現在治療を受けていない方でも将来のために凍結保存することができます。現在パートナーがいない方や、妊娠の計画がない方も対象になります。

卵子凍結のメリット・デメリット

メリット

若い時の卵子を使用することで、将来の不妊治療の成功率が上がることが期待できます。

デメリット

以下の副作用が起こることがあります。

  • 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
  • 感染症
  • 出血

足立病院は、採卵時の急な体調不良にも24時間体制でサポートします。

当院のノンメディカルな卵子凍結

当院は卵子凍結保管サービスグレイスバンクと提携して卵子をお預かりいたします。
年齢に制限はありませんが、少しでも若い時点の卵子を凍結することで妊娠率が上昇します。また、妊娠・出産に関するリスクは母体年齢とともに上昇するので、凍結卵子を使用する際には担当医と相談しましょう。

受診から卵子凍結までの流れ

  1. ①診察前にグレイスバンク公式サイト「グレイスバンク」で会員登録

  2. ②お電話で、当院生殖医療センターの診察を予約(Tel: 075-253-1382)。「グレイスバンクです」とお伝えください。

  3. ③初回診察。AMH採血、自己注射教室受講など、採卵に必要な準備。
    その後、患者様のご希望のタイミングで次の段階に進みます。

  4. ④月経開始3日目以降、卵子育成、排卵誘発のための自己注射。月経9~10日目ごろに診察
    (卵胞の発育により数回必要な場合あり)

  5. ⑤卵胞発育を確認し、採卵決定

  6. ⑥採卵、卵子凍結。採卵は、痛みのないように静脈麻酔下で行います。

料金

卵子凍結にかかる費用の例

初診から採卵までの診察・検査・薬剤など 約15万円
採卵・凍結(卵子9個) 約30万円
採卵後の診察 約3,000円
合計:約45万円
※卵胞の発育状況によって変動します

料金表

料金
採卵 採卵術 32,000円
個数加算 1個 24,000円
2-5個 36,000円
6-9個 55,000円
 10個以上 72,000円
※麻酔管理料 別途

卵子
凍結保存

導入時 50,000円
1個 50,000円
2-5個 70,000円
6-9個 102,000円
 10個以上 130,000円

2023.09.01時点